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2004.6.04
当店はスマーフに力を入れています。というよりも運営者個人がスマーフのコレクターであるため、どうしても力が入ってしまうんです:‐) 
今日はスマーフPVCフィギュアの中でも人気の「ブラックスマーフ」に焦点を絞ってみようと思います。私がスマーフを集め始めたばかりの頃もやはり早く「ブラックスマーフ」を手に入れたくてうずうずしていました。みんな青いのに一人だけ黒いのが気になってしまうんでしょうね。
さてこのブラックスマーフ当然1種類ではありません。バリエーションがあります。ドイツのプライスガイドに掲載されているのは5種類+1種類くらいでしょうか?まず小さな型で歯が黒いタイプ(写真@)、同じく小さな型で歯が赤いタイプ(写真A)、一回り大きな型で腕を真横に広げたタイプで光沢のあるタイプ(写真B)、さらにその光沢の無いタイプ(写真C)、プライスガイドなどには赤茶色のタイプも掲載されていますが、私は残念ながら本物を見たことがありません。(黒い塗料の上に赤茶色を塗った偽物も出回ったりしているそうです。)また通常のシリーズではありませんが、ペイント前の生フィギュアのブラックスマーフもあります。(写真D)目と口だけに色が塗られ非常に格好良いです。
BとCの光沢の有無の違いなんて気にしないという方もいらっしゃるかと思いますが:‐) やはり数が増えていくともっと欲しくなる物で集めずにはいられなくなってしまうんでしょう。

この「ブラックスマーフ」、当然のようにそう呼んでいますが、Schleich社のカタログではドイツ語で「Wutender」です。訳すと暴れん坊とか怒り狂った人とかです。アメリカでは同じような意味をもつ「ANGRY」と呼ばれています。「ブラックスマーフ」というのは正式名称ではなく、愛称なんです。
絵本を読んだ事のある方は多いと思いますが、なまけものスマーフがブズブズバエにさされて黒いスマーフになり、さらにその黒いスマーフに噛まれたスマーフも黒いスマーフに・・・・・。実はスマーフがアメリカでアニメ化され、恐らく全国放映が始まる際、「黒いスマーフが伝染していくというのは、黒人差別につながる」という意見がでて、アメリカでは紫色のスマーフになったそうです。絵本と同じようにブズブズバエに刺されるのだけれど、紫色になってしまうスマーフ。ヨーロッパでは絵本と同じ黒のままでした。アメリカなどで「Black Smurf」というのはあまりよろしくないかもしれません。もちろんアメリカではブラックスマーフのPVCフィギュアは当時発売されませんでした。もしかしたらプライスガイドなどに載っている赤茶色のスマーフはこんな経緯もあって開発されていたのかもしれませんね。
別の話題ではありますが、100人以上スマーフがいるのに女の子がスマーフェットだけで、しかもちょっと性格が悪いというのは女性差別だという意見も出されたそうで、ペヨは後にサセットなど女の子スマーフも加えていったそうです。ものすごく人気を得たスマーフだからこそ社会問題にも巻き込まれていったのでしょうか。

写真@

写真A

写真B

写真C

写真D
2004.4.20

はじめまして。4/20、このWEB-SHOPはオープン致しました。この「玩具総論」では、当店で取り扱っている商品について取り上げたり、私個人のコレクションを紹介したり、管理者の気が向いた時に書かせて頂きます。

さて第一回目の今日は、当店で数多く取り扱っている「PVCフィギュア」についてです。
PVCというのは素材のポリ塩化ビニールの略称です。成型しやすく、破損しにくい素材です。手にした事のある方はどんな素材かお分かりかと思います。1960年代からいろいろな会社で使用されるようになりました。独特の柔らかい質感と、全て手作業による色付けで、人気になりました。
ヨーロッパ、特にドイツでその製造は盛んになりました。スマーフ、ディズニー、ピーナッツなど人気キャラクターはもちろんのこと、普通の動物や人間なども作られ、そのどれにもコレクターが存在します。古くて珍しい物にはもちろん高値が付きます。
日本で売られているオモチャはほとんどの物が袋に入ったり、箱に入ったりしていますが、ほとんどの海外のPVCフィギュアはパッケージングされていません。「ルースかあ・・」などと考えてしまいますが、もともとそういう状態で、大箱の中にごろごろして売られています。
先に述べたPVCという素材ですが、実はこの数年は使用されていません。燃やすとダイオキシンが発生する事がわかり、また口に入れたりすると子供の体に良くないということから、玩具への使用が世界的に禁止されました。最近のフィギュアには「NON PVC」といったタグが付いている事があります。PVCを使用していないという意味です。
(こういったフィギュアについても当店では「PVCフィギュア」と呼んでいます。質感に大きな差はありませんし、ドイツなどでもコレクターは「PVCフィギュア」です。またPVCを使用していない最近のフィギュアを「何フィギュア」と呼べば良いのか迷ってしまいます。プラスチックでもない、ビニールでもない、独特の風合いのフィギュアの総称が「PVCフィギュア」といったところでしょうか。)

乱文で申し訳ないです。是非お買い物お楽しみください。